マーケティングファネルは現代にフィットしないという考えで、カスタマージャーニーを優先する担当者がいると思います。
Googleでその背景を含め調べると一部でそのような見解はあります。
この議論は、マーケティングファネルを事象の分析に使用することについて問われているのだと私は思いました。
マーケティングファネルは、AIDMAやAISAS等、ユーザーの心理状態、行動を単純化かつプロセス化したものになります。
カスタマージャーニーは、ファネルに当てはまらない、ユーザーの多様な行動を把握する為に必要とされた手法であることは間違いないと思います。
マーケティングファネルは事象の分析に使用出来ないのでしょうか。
ここでは、フレームワークとして、マーケティングファネルをどのように活用したら良いか、別の視点で考えてみたいと思います。
マーケティングファネルでは、顧客のアクションに到るまでの段階を設定し、ファネル=漏斗(ろうと)の経緯を、定量的に管理することに使用してみてはいかがでしょうか。マーケティングデータからユーザーの行動を分析する上で定量的に管理できるものを探します。
例えば、WEBページのアクセス数>資料のダウンロード数>問い合わせ数>商談数
企画や仮説の段階でも、ユーザーの行動を定量的に追えるように定義することが求められると思います。それは、近年、企業が課題解決の為に、ビッグデータを対象に分析をしている背景があるからです。
カスタマージャーニーでは、ユーザー目線を得てアクションを考察すること
プラス、ユーザーに関する情報を収集すること
になります。
以上により、ユーザーの行動(事象)に対して
前者が、定量的なアプローチ
後者が、定性的なアプローチ
になります。
前者が観察、後者が推測と言えることも出来ます。
この記事では、マーケティングファネルとカスタマージャーニーの詳細は述べていません。どちらが良いというのではなく、定性的と定量的の二つの方向からアプローチし事象の分析に役立てることを提案しました。
第6条 どんな事柄も、そのメリットとディメリット過不足なく押さえて総合的に判断することのできる「バランス感覚」を身につけよう。
吉田ゼミナール基本法13条